大阪の話題とかそんなん

【現代遺跡発掘の会】懐かしいコミュニティFM番組表

大掃除、進んでいますか~。
今年こそはうやむやにせず、完璧に掃除を終了させようと思って頑張っております!


さて、大掃除をしていると、いつものお約束、「懐かしいもの」が発掘されますよねー。わが家も出てきた!
今回はそんな資料と呼ばれる紙ゴミをみんなに大公開だ~


今回はテレビ・ラジオ局の番組表(その1)コミュニティFM局の番組表です
以後、コミュニティFM局はCFMもしくはCFM局と書く場合もあります。

ラジオはいつもメディアの中心だった

わが家は当時は東淀川区井高野にあって、目の前に安威川が流れるという、電波のロケーション的には素晴らしく恵まれている場所に住んでおりまして、ここからいろんなラジオメディアに触れあってきたのでした。
今のUSTREAMも、このロケーションがあったからこそ関わってきたと言っても過言ではありません。それくらい実家は影響をあたえた場所。

90年代は「ミニFM」が私の中のトレンドでした。

90年代後半になると、ミニFMに代わり、コミュニティFM局が開局していく時期でもあります。衰退と勃興の時期がちょうど重なるんですね。
私の活躍は、パソコン通信やパソコンソフトに場を移すんですが、電波だけは追っかけていて、とりあえず、各地の放送局を渡り歩いて番組表をもらうという活動をしていました。


なんという暗い趣味…… (>m<*)プーッ!!

コミュニティFM番組表を見てみましょ

1)FMHanako(エフエムもりぐち)

全国で2番目、もちろん近畿では最初のコミュニティFM局。守口というNationalとSANYOという2つの電気屋がある企業城下町。当然、放送局の設備はほぼパナソニック製であります。
いちおう守口市門真市の3セクなんで、守口文化センター(エナジーホール)に本社とスタジオがあり、ここに行けば番組表があります。

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96年から2001年までのものが発掘。当初はワープロ打ちのものでしたが、98年頃からフォントがMS明朝に変わったので、おそらくパソコンが導入されたんでしょうね。EXCELで出力したものをリソグラフ出力したと思われます。

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こちらのチラシは出力が10Wに上がった時の新聞折り込みだった気がします。
当初は1W程度で受信状態が芳しくなく、出力を上げることによって受信改善と営業の安定化を目論んだようです。そのため、大都市圏では周波数のチャンネルの空きがなくなり、既設CFMの既得権益化に貢献してしまった側面もあります。確かに1Wはしんどいと思いますが、10Wまで必要かどうかは判断が分かれるところ。


現在ではさらに20Wまで緩和され、広範囲をカバーできるようになりました。これでさらに周波数が逼迫することになったので、旧アナログテレビの1~3chの90~108Mhzのうち、95MhzまでをCFM帯に割り当てようという動きがあります。ただ、これは受信機が90Mhzまでのものしかないとか、かなりハンデがあるのでね。どうなることか……

2)Tackey816みのおFM(みのおコミュニティ放送→現:箕面FMまちそだて)

近畿で3番目に開局。ここも箕面市の3セクなんですが、最近別の3せくと合併したようです。コミュニティFMは、運営費が膨大にかかるので、3セクとして存続させるのは自治体の負担が大きすぎるのかもね。Tackeyの特色は、何といっても自社制作番組100%の高さ。(深夜帯のフィラーを除く)かなり頑張っていますね。

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わが家には2枚しかなく、96年と98年だったかな?裏が機関誌っぽくなっているんですが、
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すごいのwww もうね、何この同人誌ってノリ。ウワア( ´△`)
出演者の似顔絵とかは今でも大手の基幹放送局が採用しているので驚くことではありませんが、さすがにプロのイラストレーターじゃなくて、局員が描きました~って感じのイラストは、手作り感しかしてこないですわ。

あと、ステッカーも1枚あります。2枚もらったうち1枚は携帯電話とかに貼っていました。旧ロゴ、懐かしい人もいるんじゃないかな?
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3)Yes-FM(エフエムちゅうおう)
4)BeHappy!789(エフエムキタ)

大阪市内のコミュニティFM局。ちゅうおうは吉本興業、キタは阪神電車系列です。
どちらも、どうやって手に入れたのか不明。おそらくどこぞのレコード屋にあったんだと思います。今でも置いてるのかなあ?

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Yes-FMワッハ上方地下1階にありますね。1~3階がジュンク堂のあそこ。普段は地階に降りれないので、どこでもらってきたのか不明。96年頃のものです。

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BeHappeyの方は、97年から2001年までのが数種類。あ、中身を写真撮るの忘れてるわ。ここは3ヶ月毎に番組表が変わるようで、通常ラジオの1クールは半年なので、結構頻繁に変えてるなあというのが印象。しかし、何年発行というのが書かれていないので、年度を特定するのが難しいというw まあ、番組表なんで別にいらないんでしょうけど。

5)きくFM779(エフエム枚方

枚方の3セク。これはいつどこで手に入れたかわからん。スタジオは京阪枚方市駅前の再開発ビルにサテライトスタジオがある。でも、そこでは番組表って配っていたかどうか不明。
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6)FM845(エフエム伏見→現:京都リビングエフエム)
7)FMうじ(エフエム宇治放送)

京都の老舗のコミュニティFM局。宇治が3セクで、伏見の方は民間企業主導だったと思う。KBS京都の巨額不正融資事件で、KBSテレビ・ラジオの放送免許が下りるかどうか(=潰れるかどうか)の瀬戸際の時に、KBSの局員がFM845に大量移動したことがありましたね。声が渋い山口アナウンサーも、そのお陰でFM845にいてはります。今は運営会社変わってるのかな?名前が変わっています。(シティリビング関係?)

番組表は、FM845は堂々と局舎に入っていってもらってきました。宇治の方は、市街地中心部の商店街にスタジオがあったけど、、、、、、、、商店街が既にシャッター街。スタジオも、、、、民家の土間を改造したっぽい作りで、、、、、ここにラジオ局があることすら疑われる場所でした。今でもあそこから放送しているのかなあ?
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8)FMaiaiエフエムあまがさき→現:(財)尼崎市総合文化センター

国道2号線沿いにある総合文化センター敷地内に、プレハブの建物を新しく建てておりました。玄関扉をがらっと開けるといきなり事務所で、すんごくびっくりした記憶があります。
ここも3セクだったようですが、ここも財団法人が運営するようになりました。数千万の維持管理はさすがに地方で運営するのは大変なようです。
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9)FMMOOV(エフエムムーヴ)

神戸市内中央区をエリアとするMOOV三宮駅から北に上がっているくところにスタジオがあり、外から見られる構造になっています。24時間年中無休サテライトですわ。
事務所がどこだかわからなかったのですが、どうもバスに乗って受信報告を出していたようで、ベリカードとともに番組表ゲット。
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しかし、ベルカードが絵はがきではなくて証明書っぽくてびっくりしましたよ。いろんな局があるもんです。


10)ならどっとFM(奈良シティエフエムコミュニケーションズ)

奈良市内唯一のFM局。民放FM局が開局申請が一本化していないため、40年以上前に作られたチャンネルプランが未だに調整されていないという、旧郵政省の怠慢。
奈良の伝統的町並地区のならまちに、古民家を改造したスタジオ・カフェを併設している。会社はフリーペーパーとか、併設のカフェなども運営しているみたいで、民間のCFMはこういう地域情報系メディアとの親和性が高いよね。運営会社としてはええんではないでしょうか。

番組表は多分そのカフェでもらえるはず。ここの番組表もどこで入手したかかわらず。というか、番組表自体がフリーペーパーになっています。これは最近の流行ですね。
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さらに珍しい放送局も

11)FM DANBO(名古屋中エフエムラヂオ放送・ゲイン)

珍しいのは中部地方のFMDANBO。ここ、既に閉局していて、この世に存在していない放送局なんですよね。周波数は空いているので、コミュニティFM局を運営したい方は、東海総合通信局に申請してみましょー
なお、この親会社が「株式会社ゲイン」というイベントやグルメサイトなどを運営する会社。名古屋の各民間放送会社が出資していて現在でも存続しています。つまり、このDANBOは体のいい外郭団体っぽい会社だったんでしょうね。親会社から出向して数年で本体に戻って栄転とか、そんな運営していたんだと推測。穏便に過ごせば出世できるんだから、誰も大胆な行動を取らない運営になるのは明白。各CFMが運営に苦労している現状で、そんな運営で乗り越えられるはずもなく、経営悪化でブラジル人向け放送に特化した局に。その後、スポンサーが倒産しちゃって事業停止と、以前私が書いた記事の通り、

コミュニティFMの運営は意外と大変なのね - なみはやノーツ
悲惨な末路だったようです。まあ、ここは親会社がそういうところだから表沙汰になることもなかったんでしょうね。でも、リスナーにとっては裏切り行為じゃありませんかね。(人のこと言えないてへぺろ

あ、ここは番組表がありません。実を言うと、アタクシここに就職を試みていて、まあ当然のごとく不合格だったわけですが、このときに履歴書とともに送ってきたのがこいつらということ。開局前なので番組表とかないんですよね。

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12)fs764(花と緑の万国博覧会

ここはコミュニティFMではなく、イベント放送局というカテゴリに入る局です。花の万博当時、いのちの塔から発射されていた花博のイベント放送局です。オムロンが全額出資の局でした。

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とりあえず、発掘されたコミュニティFM局の資料は以上です。もっとあるはずなんですが、まだまだ発掘していこうと思っています。
これとともに、テレビ・ラジオの基幹放送局の番組表もぼちぼち出てきたので、次回はこれを紹介しようかな。