運転系統の新設を行った
新設 12号系統 今里−阿倍野橋
新設停留所 生野区役所前・勝山通三丁目
解説
昭和22年度に入りました。
この年は、戦後のインフレで運賃が高騰した事が挙げられます。
終戦時、1区10銭・2区20銭であった運賃が、昭和21年3月1日から、1区30銭。1年後の22年3月1日には50銭に値上げされるも、3ヶ月後の7月20日には1円50銭。さらに11月には2円へという大幅な値上げが実施されています。なお、24年6月までに10円にまで高騰しており、僅か3年の間で100倍ものインフレになるという、ものすごい経済状況だったようですね。
さらに、郊外バスの大阪市内乗り入れ問題が浮上して来た年でもあります。私鉄各社が、鉄道復旧に時間がかかるという理由で、バスによる鉄道平行路線の輸送を目論んできました。当然、大阪市域をテリトリーとする大阪市は、この要求を突っぱねようとするのですが、戦後の動乱期でもあり、運輸省の指導もあって、協定を結んで解決を試みます。