大阪の話題とかそんなん

淀川の渡し船が復活?

 京都新聞が11月6日に報道した、淀川の渡し船が観光と地域間交流目的で復活するというお話。

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20121106000134

それによると、国土交通省の淀川河川事務所が、大阪府島本町と京都府八幡市間で実証実験をしたそうです。実際に動力船を運航させ、ルートや河川の現状把握などの課題の洗い出しをし、その後、島本町役場で意見交換したとのこと。
 ほうほう、渡し船という観光資源を発掘したのは面白い話ですな。これは是非とも実現してほしい。と、思う気持ちはあるんだけど、現実はどうかと思うとやはり疑問が残るんですよね。



 観光と地域間交流と、2つのお題目があるのでちと考えてみまちょう。
 まずは観光。淀川の渡し船はインパクトありますよねー。一度は乗ってみたいと思います。しかし、二度行くかどうか。リピーターがつくかどうかですよね。渡し船だけでは難しいように思います。他の観光地とセットで回遊しないとと思います。また、交通の便が問題かなと思います。左岸川は京阪橋本駅が至近にあるのでいいですが、右岸は阪急水無瀬駅から少し歩かなきゃいけません。この辺りは考慮されているのかな?
 次に、地域間交流ですけど、この区間は淀川でも無橋地帯で、下流では国道170号線(大阪外環状線)の枚方大橋から、上流は旧国道1号線(京都守口戦)の御幸橋と京都第二環状道路(京滋バイパス)と20キロ近く橋が架けられていないんです。途中区間で2カ所架橋が予定されているんだけど、現実問題、予算執行は難しいんじゃないかなと思っています。この渡し船が廃止されたのは1962年。今からちょうど50年前に廃止ですから、地域交流は一から構築し直しでしょうか。渡し船ひとつでは微妙だと思います。うん。
 また、私の中でわだかまりがあるのは、今回行政が音頭をとって実施したのだろうか?ってのが気になります。まあ、行政主導なんでしょうね。多分ですけど。でも、こういうのって民間でやった方がいいんじゃないかなって私は思うんです。無理に行政がやっても、結局定着するか疑問な訳ですよ。それなら、NPOだったり民間だったりに任せておけばそれで終わりなような気がするんですけどね。行政が免許を維持して指定業者を公募するとかになると、新たな利権につながったりするしね。

 ま、ネガティブなことを言いましたけど、私自身はこういう取り組みは是非にやって欲しいし、応援したいです。現実のハードルも高いと思いますが、私も追っかけていきたいネタだと思いますので、また何かわかりましたらブログで記事にしたいと思います。
 最後に、私は大阪市内で渡し船が出来たらいいなって思うんですよ。で、間もなく赤川鉄橋が徒歩で渡れなくなるんで、代わりに渡し船が出来たらすっごいいいと思いませんか。もちろん大阪市のように道路の延長という形ではないので有料になっちゃいますけど、1日数百人が通行している赤川鉄橋ですから、6割が渡し船を利用すると換算しても十分な安定運営が望めそうですし。

 誰かやってみませんかー?私も船舶免許取ろうかな?
 なお、淀川では、「平田の渡し」(東淀川区豊里ー旭区今市間)が最後の運航区間でした。昭和45年の豊里大橋架橋に伴い廃止。300年の歴史があったんですね。東淀川区民でしたから当然知ってましたよ(=`^´=)エッヘン