北摂のアキレス腱、北大阪急行
なんのこっちゃない、千日前線の時とほぼ同じ内容のモノで、ホームドアの設置完了に伴うラッシュ時間帯の減量ダイヤ&停車時分の見直しによるスピード低下という、安全と引き替えた物は、昭和の時代に15秒を縮めるために行った設備投資資源だったというものでした。
とはいえ、朝ラッシュ時の2分ヘッドを2分15秒にするだけ、各駅の停車時分が数秒長くなるだけなので、実際の感覚ではわからない程度物だとは思います。乗客の減少もありますし、相殺出来るのでしょう。
この話題でも、ブログネタが書けるのですが、機会があればそのうちに書きます。(多分書かないという伏線だ)
今回のメインは北急。御堂筋線と相互乗り入れしている北大阪急行も、この関連でダイヤ改正を行います。ここでの注目は、やはり深夜帯の増発でしょう。北摂、とりわけ千里ニュータウン住民にとっては、またとない朗報と言わねばなりません。
どういうことか。北急はニュータウン鉄道でもかなり成功している方で、初乗り運賃が90円で無茶苦茶安い。大阪万博の時の運賃収入がウハウハで、20年間運賃を上げなくてもいいくらい財政が潤っているということで、乗客の金銭的負担はそれほどでない。ラッシュ時も昼間時も本数が多い。これは千里ニュータウンが利便性が高くて人気エリアになる理由だと思います。
しかし、そんな北急も少しだけ欠点を挙げると、深夜時間帯の本数の少なさが問題なんですね。
最近はかなりマシにはなってきたんですが、平行する阪急宝塚・千里線を比較すると一目瞭然ですわ。
まず、北急の乗り入れている地下鉄御堂筋線は終車が早い。24時を超えると、職員に深夜手当を支給しなきゃいけないので24時に営業終了するという超ホワイト企業でありまして、そのお陰で他の都市に比べて地下鉄の営業終了が早く、乗り入れている北急も、それに釣られてそもそも終車が早い。ターミナル、梅田起点で考えると、千里中央行き最終は23時56分。
もう一つ、会社が違う関係上、車庫の場所も違って、車両のやりくりの関係上、深夜帯に全部が千里中央まで行かない(行けない)のだ。
そのお陰で、23時台はなんと20分ヘッド!20分間隔にしか列車が来ないのだ。
お隣の阪急宝塚線は、23時台はまだ急行も走っていて、急行・普通共に12分ヘッドで運転しているし、最終は0時25分普通雲雀丘花屋敷ゆきがある。北急と比べると30分も遅いし、本数も多い。
阪急千里線の方は、こちらも車庫が正雀、翌朝のために北千里に留置する車両は20時台に入ってしまうので、最終は早いけど、こちらは10分間隔程度の運行がある。
御堂筋線は難波から来る列車が23時台でも5分ヘッドで12本も運転しているのに、千里ニュータウンまで直通する列車は3本だけなのだ。
千里ニュータウンのど真ん中を貫くニュータウン鉄道で、23時台20分ヘッドは明らかに輸送が逼迫している。たまに夜遅くに、中津で千里中央行きを見ていると、朝ラッシュ時並みの混雑の列車を見かける。正に北急のアキレス腱がぴったりの状況だ。バブル期の金曜夜なんて、本当にすごかったとか話を聞いている。
今回の改正では、23時台の江坂止まりの列車1本を、千里中央まで延長するらしい。これで、いちおう10分ヘッドとなって、準終と最終の便のみが21分(改正後)間隔が開くだけとなるようだ。
ダイヤというのは設定するのは難しい。利用者の動向とかは把握しているけど、会社の都合でどうにもならない運用とか、人員配置とか、設備的な問題もあるだろう。これからの人口減少時代に設備投資はやりにくくなっているはず。しかしですな。この本数の少なさはちょっとどうしたものかと思いますよ。市交が悪いのはもちろんだけど、江坂の1番線は出発信号機があるんだし、北急線内で救済の折り返し運行とかやれないはずないと思うんですよ。(実際、朝もそういうダイヤ組んでるんだし) もうちょっと考えてほしいなと思う。
まあ、沿線住民じゃないので私はどうでもいいんですけど。